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Fujifilm XF35mmF2 R WRとXF35mmF1.4 R、どちらを買うべきか

December 25, 2018 Jul 19, 2020

XF35mmF2 R WRとxf35mmf1.4 r

XF35mmF2 R WRとXF35mmF1.4 R、どちらを買うべきか?

Fujifilmのレンズ購入を検討する人が必ず一度はぶち当たるテーマではないだろうか。

XF35mmF2 R WRとXF35mmF1.4 R、どちらが優れたレンズだろうか。

明確な勝者をだせないために多くの人が悩んでいるわけだが、どちらのレンズを購入すべきか説得力のあるファクターがいくつかあるので、ご紹介していこうと思う。

迷っている時点であなたはXF35mmF2 R WRを買うべき

少々乱暴な切り口だが、両レンズは一長一短で、非常によくできたレンズなので、自分のニーズに合わせて選ぶ必要がある。

つまり自分のニーズ=どんなシチュエーションで撮影するか、はっきりとしたビジョンを持っているどうかが鍵となる。

プロのカメラマンであれば、自分の撮影ビジョンがはっきりしているわけで、おそらくこのレンズ二本で迷うことはないだろう。

画質の違いはそれほど大きなものではない

さて、両レンズの一長一短を端的に言うと、価格と機能はXF35mmF2 R WR。画質はXF35mmF1.4 R。なわけだが、F1.4の画質アドバンテージを生かすのはセミプロレベルでは難しい。ということを覚えておきたい。

素人が両レンズで撮影した写真を見比べてレンズを言い当てたり、一目で優劣をつけれるほどその違いは大きなものではないのだ。
XF35MMF2 R WRとXF35MMF1.4 Rの違い

であれば、浮いた予算を他の画角のレンズに回した方がずっと賢いし、後からF1.4に買い替えたとしてもレンズはそれほど値落ちしないので、「迷っているあなたは迷わず」XF35mmF2 R WRを買うことをお勧めする。

防塵・防滴が必要なら絶対にXF35mmF2 R WR

ご存じ、防塵防滴仕様をうたっているのはXF35mmF2 R WRだけ。もし、自分は防塵防滴仕様が必要な環境でも撮影します。と言い切れる人はどちらのレンズを買うべきか、もう迷う必要はない。

ちなみに防塵防滴とはどの程度のレベルのことを言っているのだろうか。

富士フィルムのホームページでは以下のように解答している。

防塵防滴性能を備えたカメラ(※)に取り付けて使用することにより、小雨が降っている中や、埃の舞う環境下で使用できます。
なお、雨などでぬれた場合、水滴等をふき取り保管してください。
防塵防滴

富士フィルムホームページ 「WRレンズの防滴防塵とはどの程度ですか?」

少し雨が降ってきたからとか、砂ぼこりがまっているという理由でシャッターチャンスを逃してしまうことほど悲しいことはない。実際、そういう環境でこそ良い写真が撮れたりするものだ。

以下はXF35mmF2 R WRで撮影された写真だが、このレンズだからこそ撮れた写真だ。著作権の関係で画面キャプチャとなっているが、詳細を見たければ画像クリック、もしくは下のリンクから本家のサイトをチェックしてほしい。

XF35mmF2 R WR 屋外

X-Pro2 | XF35mmF2 R WR | 1/1000 | 200 |

写真:Xphotographers © Zoran Marinovic (Croatia)

撮影対象が静的なものより動的ならXF35mmF2 R WR

撮影対象が動的、静的ではっきりしている人はおそらく少ないだろうが、XF35mmF1.4 はフォーカス速度がXF35mmF2 R WRより遅いため、ある程度動きのあるものをとることを想定しているならF1.4は向かないかもしれない。

例えば屋内のウエディングフォトなどは、一段明るいF1.4が有利にも思えるがフォーカス速度のことを考えるなら、個人的にはF2がおすすめだ。

スタジオ撮影やライティングありのポートレートならXF35mmF1.4 R

XF35mmF1.4 R

X-T20 | XF35mmF1.4 R | 1/125 | 200 | © Scott Grant (Canada)

写真:Xphotographers © Scott Grant (Canada)

レンズの仕様目的がスタジオ撮影やライティングを使った本格的なポートレートならば、迷わずXF35mmF1.4 Rだろう。防塵防滴である必要もなければフォーカススピードも求められない。ただし、このジャンル限定で購入を考えている人はおそらくプロなので、そもそも迷うこともないだろう。

他の要素

以下は両レンズの違いのいくつかを表にしたものだ。

発売年月2012年2月2015年11月
レンズ構成6群8枚6群9枚
解放F値F1.4F2
撮影距離範囲標準0.8m〜∞
マクロ28cm〜2.0m
35cm〜∞
最大撮影倍率0.17倍0.135倍
外形寸法65.0×50.4mm60.0×45.9mm
質量(約)187g170g

サイズや重さはF2の方がより軽く、コンパクトだが、F1.4もそれほど大きなものではない。
最短撮影距離はF1.4の方が寄れるが、このレンズで旅行先のテーブルフォトばかりをとるということも考えづらいし、本格的なマクロ撮影ならXF80mmF2.8 R LM OIS WR Macroが良いだろう。

XF35mmF2 R WRとXF35mmF1.4 Rの価格

価格は執筆時点(2019年1月2日時点)の価格.com調べでF2が49,000円前後。F1.4が36,000円前後で差は13,000前後。

ポイントを加味してのF2の最安値は、マップカメラ 楽天市場店 の35,196円。

楽天ユーザーならここから購入するのが最安だろう。ただし楽天はポイントの最大値を明記しているのでポイント適用条件をよく確認する必要がある。

マップカメラ 楽天市場店

Amazon(2019年1月2日時点)で35,710円。こちらも誤差はほとんどないので、Amazonユーザーならポチっとして後悔はないだろう。

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