※写真:Fujifilm ホームページ
7月20日、FUJIFILMは大三元レンズ(一般的にF2.8通のズームレンズ三本)の最後のパズル、「フジノンレンズ XF8-16mmF2.8 R LM WR」の発売を発表した。この”広角8mm”というのはすごい数字で、ズーム全域で開放F値2.8の明るさを持つデジタルカメラ用交換レンズとして世界最高域とのことだ。
Fujifilmはレンズロードマップを公開しているため、このレンズが今年中に発売されることは知られていたが、この度、正式に発売日や仕様詳細が発表されたかっこうだ。
Fujifilmはフルサイズより一段小さいセンサーサイズ、APS-Cを採用し、豊富なレンズラインナップや携行性、jpeg画像の発色の綺麗さでプロカメラマンからも人気を集めてきた。
また、レンズの価格設定も他社のフルサイズ対応レンズと比べると低めに設定されており、中古のCanonやNikonのシステムを一式処分して新品でFujifilmのシステムを揃えてもおつりがくるという、コストパフォーマンスの高さも魅力だ。
それだけに、今回、待望の超広角望遠ズームの価格設定は注目を集めるものだった。
事前の予測では、20万を超えてくるといわれていたが・・・・希望小売価格はなんと・・・・税別277,500円。税込みでほぼ30万円。これまでにない、破格ともいえる超のつく強気な値付けだ。
これを高いとみるか安いとみるか、意見の分かれるところだろう。
大三元で各社レンズを一式揃えた場合の価格比較
以下の表は、いわゆる大三元と呼ばれるf2.8通で3本のレンズシステムを揃えた場合の価格だ。
ちなみに価格は2018年7月26日現在の価格コムで公開されている最安値だ。Fujifilm 8mm-10mmに関しては発売前のため定価とした。実際の売り出し価格は多少安くなる見込みだ。
FUJIFILM | CANON | NIKON | SONY | ||||
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XF16-55mmF2.8 R LM WR | ¥111,189 | EF16-35mm F2.8L II USM | ¥213,528 | AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED | ¥190,118 | FE 16-35mm F2.8 GM SEL1635GM | ¥233,626 |
XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR | ¥147,258 | EF24-70mm F2.8L II USM | ¥159,659 | AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED | ¥189,306 | FE 24-70mm F2.8 GM SEL2470GM | ¥214,741 |
XF8-16mmF2.8 R LM WR | ¥299,700 | EF70-200mm F2.8L IS II USM | ¥203,156 | AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II | ¥208,483 | FE 70-200mm F2.8 GM OSS SEL70200GM | ¥265,515 |
合計 | ¥558,147 | 合計 | ¥576,343 | 合計 | ¥587,907 | 合計 | ¥713,882 |
一番高額なのはやはり、新参者のSONYで3本合計で¥713,882。発売から間もないこともあり、まだ値段がこなれてきていない。
Fujifilm、Nikon、Canonに関してははほぼ横並びで、わずかな差だがFujifilmが最安値。
※Fujifilm 8mm-10mmを定価で計算していることを踏まえると最終的に3万~は安くなるはずだ。
Fujifilmは最後の8㎜-16㎜レンズの投入で価格面で一気に他社と遜色ないレベルになったといえる。
それにしても、大三元で比較したときにこれほどまでに近い数字になることを考えると、先に販売価格ありきだったのではと勘ぐってしまうほどだ。
30万はXシリーズの最新フラッグシップカメラX-H1はもちろんのことX-T2に至っては2台買ってもおつりがくる金額。これまでのFujifilmのレンズ価格と比較しても実にインパクトのある数字だ。
このレンズにそれだけの価値を見出すことができるか。あるいは。
年末にはFujifilmの勝負の値付けが正しかったのかはっきりすることだろう。
予約販売の受付は2018年10月25日(木)10時~となってる。
さてこの記事はFujifilm8㎜-10mmのニュースリリースが出された後で公開したが、ベストな公開時期はいつだろうか。また、対策キーワードを選ぶ点でどんな注意点があるだろうか。
3とiiiの違いは20倍以上
キーワードを注意深く選ぶことが非常に重要であることに関しては、以下のグラフがそれをよく表している。SONYのミラーレスカメラ、a7Ⅲの検索キーワードa7 3とa7iiiのボリュームを比較したものだ。
a73とa7iiiの検索ボリュームの違い
※googleキーワードプランナー
3とiii、表記の違いで年間の平均検索ボリュームは20倍以上の開きがあった。これは極端な例だが、a7iii sony やa7iii ソニーでも微妙に検索ボリュームは変わってくるため注意したい。
記事の公開時期は早ければよいというわけではない
さてキーワードプランナーのデータで注目できるのは、a7iiiというキーワードの平均入札価格は10-43円、競合性が”低”または”中”となっている点だ。
一方で2014年発売のa7iiは競合性の高いキーワードとなっている。
a7iiを検索するユーザーは、購入前の比較検討の段階に入っている可能性が高く、コンバージョンにより近いと予測できる。
コンバージョン率を上げるためには、比較検討段階のユーザーの検索ワードで上位表示させることが鍵となる。それは他社の同スペックの製品かもしれないし、同じメーカーの型落ち品番かもしれない。