毎年3万人もの日本人観光客が訪れるとされるボリビア、ウユニ塩湖。ボリビアウユニ塩湖に関する検索市場のトレンド調査を行なった。
”ウユニ塩湖”と”ウユニ”は違う
まず、”ウユニ”塩湖と”ウユニ”は異なるということを確認しておきたい。ウユニという町はボリビアにある人口1万人(2012年)程の小さな町で、ウユニ塩湖とはその町にある塩原のこと指している。
ウユニ塩原(スペイン語: Salar de Uyuni)はボリビア中央西部のアルティプラーノにある塩の大地。標高約3,700mにある南北約100km、東西約250km、面積約10,582km2[1]の広大な塩の固まり。..塩原の中央付近で周りを見渡すと、視界の限り真っ白の平地であり寒冷な気候もあって、雪原の直中にいるような錯覚を起こす。
出典:Wikipedia
”ウユニ”も”ウユニ塩湖”も区別なく塩原のことを指して用いていると思われるが、検索エンジンはこれらを明確に区別している。以下はGoogleキーワードプランナーが公開している月別の検索ボリューム(検索数)をグラフに加工したものだ。
検索ボリューム キーワード”ウユニ”
検索ボリューム キーワード”ウユニ塩湖”
※Googleキーワードプランナー 2014年7月-2018年6月
2つのグラフを見てわかるように、検索エンジンはウユニ塩湖とウユニを区別しており、ウユニ塩湖の方が検索ボリュームが大きい。検索上位に表示されるサイトに大きな違いはないものの、厳密には異なるため注意が必要だ。ウユニの町についてのコンテンツでなければ省略せずにウユニ塩湖を用いた方が良いだろう。
ウユニ塩湖の認知度を証明する”日本のウユニ”
前述のグラフからも年間を通して一定の検索ボリュームがあることがわかるが、Googleトレンドの注目キーワードを見てみると、ウユニ塩湖が一時のブームではなく観光地の一つとして広く認知されていることがわかる。
”ウユニ塩湖 香川”や”日本のウユニ塩湖”といった、国内でウユニ塩湖のような景色が見れる場所が人気を集めている。ウユニ塩湖が国内で広く認知されていることを証明しているといえるだろう。
ウユニのツアーはマチュピチュとセットで
ウユニ塩湖に関連したキーワードで競合性が高い(入札単価の高い)キーワードはツアーに関係したものだ。
※Googleトレンド 数値は相対的なもので、最も人気のあるキーワードを100としているため、検索数を知ることはできない。
上のグラフはGoogleトレンドが公開しているウユニ塩湖に関連して検索されている人気キーワードだ。ツアー関連のキーワードが人気であることがわかる。また下の表はAdwordsのキーワードプランナーが広告出稿の際に入札キーワードの候補として提案しているキーワードだ。
興味深いのはウユニとマチュピチュ、ウユニとナスカといった、複数の観光地でツアーが検索されていることだ。南米までの旅費を考えると、せっかくならウユニだけでなく有名な観光地を周りたいということだろう。ウユニ以外にも周りたい観光地がすでに決まっているユーザーはコンバージョンにかなり近い位置にいることが予測できる。
ウユニとマチュピチュの複合キーワードにスポットを当てたコンテンツを作成する際にヒントとなるのは、Googleのサジェストキーワードだ。以下はウユニ塩湖のサジェストキーワードでマチュピチュを含んだキーワードを表に加工したものだ。
旅行会社名、ツアーの日程、現地ツアー、格安といったキーワードとともに検索されていることがわかる。こうしたキーワードを念頭に置いてサイトを設計するなら、より競合性の高いキーワードで上位表示を実現できるはずだ。
※特に表記のないデータは2018年7月25日時点でのもの